【POPPING/ポッピング】筋肉の収縮/弛緩によって魅せる技術

【POPPING/ポッピング】
技術について

筋肉の収縮/弛緩によって魅せる技術。様々なスタイルに打ち分けていく。
エレクトリック・ブガルーズの長、ブガルー・サムが1976年に開発した技術です。
人類が火を使わなければここまで進化できなかったように、最も重要な技術といえるでしょう。

60年代半ば~後半にかけて流行した「ジャーク」と呼ばれる動きや、
若い頃のブガルー・サムが通っていた教会で、
皆が身体を揺らしながら踊っている様子を見て、それらを参考にしたとも言われています。

 

収縮/弛緩させる仕組み

筋肉を瞬間的に収縮/弛緩させることによって、筋肉の「ブレ」を生じさせます。
厳密には、筋肉に通っている「神経」を動かします。

その筋肉の「ブレ」が、バチンッと弾けているように見えることから、
POP(弾ける)という言葉が使われています。

筋肉の「ブレ」を生じさせることを、
●POP/ポップを打つ
●HIT/ヒットを打つ
●弾く
等と表現します。

 

マッスル・コントロール
使用する筋肉の部位

筋肉を「弾く」為のトレーニングを、
「マッスル・コントロール」と呼びます。
【POPPING/ポッピング】技術で動かす部位は以下です。

首(ネック)
胸骨舌骨筋きょうこつぜっこつきん

胸鎖乳突筋きょうさにゅうとつきん

肩(ショルダー)
僧帽筋上部線維そうぼうきんじょうぶせんい
胸(チェスト)
大胸筋だいきょうきん
腹(ストマック)
腹直筋ふくちょくきん

腹斜筋ふくしゃきん

腹横筋ふくおうきん

背中(バック)
広背筋こうはいきん
腕(アーム)
上腕二頭筋じょうわんにとうきん

上腕三頭筋じょうわんさんとうきん

手首(リスト)
前腕屈筋群ぜんわんくっきんぐん

前腕伸筋群ぜんわんしんきんぐん

尻(ヒップ)
大臀筋だいでんきん
足(レッグ)
大腿四頭筋だいたいしとうきん

●ハムストリングス

大腿二頭筋だいたいにとうきん半膜様筋はんまくようきん半腱様筋はんけんようきん

腓腹筋ひふくきん

等があります。

 

POPPINGの
基礎となる「打ち方」

【POPPING/ポッピング】には、基礎となる様々な種類の打ち方があります。

 

BASIC POPベーシック・ポップ

脱力している「通常状態」⇒「打つ」という基本の打ち方。
ベーシックなPOPPING/ポッピングを指す。
「HIT/ヒット」と呼ばれることもある。

 

BOUNCE POPバウンス・ポップ

打った時に生じる、筋肉の「ブレ」を使って、弾き返されるように動かす打ち方。
「動き」 から別の 「動き」 へ移るつなぎ目として跳ね返るように動く際に用いられる。
「POP/ポップ」と呼ばれることもある。

 

STOP POPストップ・ポップ

「動き」を止める際に使用される打ち方。
バチッと弾ける筋肉の「ブレ」で動きが止まるイメージ。

※ちなみに、【STOPPING】技術の止まり方とは違います。
【STOPPING】の場合、筋肉の「ブレ」が無くスッと止まります。

 

POPPINGの「打ち方」を
応用した技

 

HITTINGヒッティング

相手を威嚇/威圧するように打つ技。
ギャングの動きに影響を受けているといわれており、ヒットの強さ=本物であることを表している。

「BANGING/バンギング」と呼ばれることもある。
※「強く打つ」という意味の「BANG」と、
相手を威嚇する銃声の「BANG」の意味があると言われている。

 

TICKINGティッキング

POPPINGを「連続」で絶え間なく打つ技。バチバチと電気がはじけているように見える。
※「TIC/ティック」とも呼ばれる。

かつてエレクトリック・ブガルーズとも活動を共にした「ティッキン・ウィル」というダンサーによって開発された。
筋肉をバランスよく弾きながら、様々な動きに乗せていくのがポイント。打ち方の種類を多くマスターすればそれだけ魅せ方も広がる。

 

STRUTTINGストラッティング

POPPINGを「等間隔」で規則的に打つ技。リズムのONで打ち、アフターで動くのが基本。
※「STRUT/ストラット」とも呼ばれる。

特に「形」が決まっていないため、
ソロ(個人)踊ると、単純に打ちながら移動しているように見えるが、
ユニット(集団)で踊ると、規則的にシンクロするダンスに見える。

※一つの「技」の名称を意味する場合と、
「スタイル」(流派)の名称を意味する場合があります。
当サイトでは、「スタイル」(流派)を指す場合、
「STRUTTING STYLE」(ストラッティング・スタイル)と記載しています。

 

他の【技術】と組み合わせた技

 

FRESNOフレズノ

ポッピング発祥の地「フレズノ」に因んで名付けられた技。
【POPPING/ポッピング】技術を使って、動きに「乗せる」ための最重要ステップ。

いくら筋肉を「弾ける」ようになっても、動きに「乗せる」のは難しいため、
そのトレーニング&チェックの手段として、最適なステップとも言える。

●組み合わせている技術
⇒【POPPING】
⇒【STEP】

 

DIME STOPダイム・ストップ

ポーズを切り替えながら、体全体を止める技。
打ち方の種類で言うと「STOP POP」が用いられることが多い。

●組み合わせている技術
⇒【POPPING】
⇒【POSE CONTROL】

 

HEART BEATハート・ビート

心臓が飛び出るアニメーションを実現しようとした技。
肺を大きく膨らませる(胸を前方に突き出す)と同時に、
大胸筋と腹直筋を動かすことによって、胸全体が「飛び出す」ように見える。

あくまでも胸を独立させて動かすことがポイント。
応用として胸に手を添えたり、2段階⇒3段階と、徐々に胸を出す見せ方もある。

●組み合わせている技術
⇒【POPPING】
⇒【SEPARATION】

 

 

 

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